Rolandのオーディオインターフェース「CAPTUREシリーズ」について考察してみよう

2018/02/16

Roland インターフェース 音楽 音楽機材


自作曲を録音したり、DTMをする際に質を上げるために必ず必要になるもの、


それは何と言っても「オーディオインターフェース」です。


これがないと音を音質良くパソコンに取り入れることはできません。
このチョイスが音楽の出来を大きく左右する、レコーディングの要といえる機材です。


今回はハイアマチュア向きのオーディオインターフェース、ローランドのCAPTUREシリーズを見ていきます。

こちらのシリーズは機体名の他にも「UA-〇〇」という名称もあります。
管理人にとっては昔、「UA-25」というインターフェースを使っていましたので親近感を感じるシリーズです。

ローランドのオーディオインターフェースとしては以前にもRubixシリーズについて書いていますので、良かったら読んでみてください。
 音楽機材:RolandのRubixシリーズというオーディオインターフェースを考察してみたよ




OCTA-CAPTURE


OCTA-CAPTURE 56000円

別名:UA-1010

特徴
 8つのマイク・プリアンプに「VS PREAMP」搭載  
 10 IN/10 OUT  
 AUTO SENS機能
 超低レイテンシー&安定動作 
 最大2台までの同時使用可


「10 IN/10 OUT」とありますが画を見て分かるように、機体に付いているアナログのADDAは「8 IN/8 OUT」です。
これはCOAXIAL接続で外部のAD/DAを繋げると「10 IN/10 OUT」になるのだと思います。

こう見ると最大IN/OUT数も少ない気がしますし、接続関係もCOAXIAL接続しかないしで、どうだろうなといった感じです。

というのも管理人が持っている機材にはCOAXIAL接続できるものはなく、どれもキャノンタイプのSPDIFオプティカル接続のADATだからです。

今使ってるオーディオインターフェースは機体にアナログのADDAが「8 IN/8 OUT」ついているので、せめて最大「16 IN/16 OUT」はあって欲しいなあ。

あとこの機体は端子がないのでワードクロックもつけられないみたいですね。


ですがこのシリーズの良いところはIN/OUT数や接続関係ではありません。
V-STUDIOシリーズのフラッグシップ・モデルである「V-STUDIO 700相当のハイ・クオリティなプリアンプ」でしょう。

「V-STUDIO 700」とは小さなコンソールくらいの大きさがある40万円もする機材です。
それ相当というくらいならその音質には期待はできます。
(ですがV-STUDIO 700は40万円で機体に付いてるアナログINが8つと数はOCTA-CAPTUREのアナログIN数と同じなので、その性能が全く一緒という事はないでしょうけれどw)

各チャンネルにエフェクトをかけれるとかはないですが、ローカットが出来たり位相が変えられるのは良い感じです。

INPUTの1と2はハイインピーダンスにも対応していますので、ギターなどをライン録音するときには便利ですね。


買った方のレビューを読んでみますと、レイテンシーが少ないというのを良く見ますし、ゲインを自動で調節してくれる「AUTO SENS」が便利、機体にディスプレイ表示がある、パソコン上でファンタム電源の切り替えができる、音質がナチュラル(少し温かみのある感じも)、ミキサーとしても使えるから生放送するときも便利、となかなか良い評価が多いです。

自分が昔使っていた「UA-25(25000円)」はシステムの安定は確かでしたが、長年使用しているとノイズがでてくるようになり、サポートに数回相談するような機材でしたがこちらはそのようなこともなさそうなのでそういった面も良さそうです。
(そりゃ時代も値段も違うから当然だけどねw)


STUDIO-CAPTURE


STUDIO-CAPTURE 90000円

別名:UA-1610

特徴
 12のマイク・プリアンプ「VS PREAMP」搭載  
 16 IN/10 OUT  
 AUTO SENS機能
 超低レイテンシー&安定動作 
 最大2台までの同時使用可


機能としては上のOCTA-CAPTUREとほとんど同じですが、機体に付いているアナログのINPUTがキャノンタイプで12、TRSで4つの計16あり、アナログのOUTにTRSが8つのキャノンタイプ(モニターアウト)が2つで計10、ヘッドフォン端子も2つと、より多人数で録音することが考えられているように思います。


レビューを読んでみますとやはりドラムをレコーディングする方が多いみたいです。
入力数が多いですしコンデンサーやダイナミックも使えますので、ドラム録音に向いている機材だと思います。

アナログINPUT数が多いので、バンドの一発録りでもかなり使えそうです。


ちなみにSTUDIO-CAPTUREを二台接続にして32IN/18OUTにもできます。
その際はパソコンに二台ともUSBで接続し、コアキシャル端子を互いに接続してクロックを合わせる仕組みなようです。

Rubixシリーズと比べてみて


Rubixシリーズとの違いは何と言ってもプリアンプの質ではないでしょうか。

実際に聴いて比べたわけではないので推測の域ではありますが、Rubixシリーズの最上位機が35000円に比べてCAPTUREシリーズの最上位機はSTUDIO-CAPTUREの90000円ですから「CAPTUREシリーズ」の方が音質は上であると思います。
(とはいってもアナログINPUT数はRubix最上位機が4つでOCTA-CAPTUREが8つですので、ただ単にINPUTの数が増えただけかもしれませんがw)

ですがRubixシリーズの説明には「新開発のマイク・プリアンプ」CAPTUREシリーズにはV-STUDIO 700(40万円の機材)相当、こだわりの高音質設計」とありますので、やはりCAPTUREシリーズの方が音質は上なんだと思います。
(V-STUDIO 700「相当」だからそのものではないところがミソだけどねw)


あと、CAPTUREシリーズには「AUTO SENS」機能がある点が良いところですかね。
これがあると過剰入力があっても自動で良い感じの音量にしてくれます。
といってもRubixシリーズにはコンプ/リバーブ機能がありますので、同じ様な機能は付いてます。


となるとやはりRubixシリーズCAPTUREシリーズの違いは、INPUT数の違いが一番でかいのかな。

あ、そうだ。
CAPTUREシリーズはINPUT数が多いからミキサーの機能も付いていますね。
これは生放送する時には便利ですよ。


最後に、CAPTUREシリーズは二台接続ができるのでIN/OUT数が増やせるところもRubixシリーズと違うところですね。
使う人はそういないとは思いますがw。
CAPTUREシリーズに大金をつぎ込むことになるからねえw)



CAPTUREシリーズならどっちがいいの?


やはりレビューの通りマイクをいっぱい並べる生ドラムレコーディングをしたい方やバンドの一発録りをするならば「STUDIO-CAPTURE」で、ただ単にRubixシリーズよりもアナログINPUT数や音質を良くしたい方なら「OCTA-CAPTURE」ですかねえ。

生ドラムを録音するにはスネア、バスドラ、ハット、タム3つ、クラッシュシンバル、ライド、それに全体の空気感用(ルームマイク)などが必要です。
といってもタムなどをまとめればINPUTが8個でも全然可能ですけどねw。
より分けて録音したい方なら「STUDIO-CAPTURE」でしょうか。


後は生放送でしょうかね。
一人でやる方なら「OCTA-CAPTURE」で十分でしょう。
アナログINPUTが8つありますので弾き語りなら「歌用のマイク」、「楽器用のマイク」、「会話するだけの時使うマイク」、「効果音を出すサンプラー」、「外部の音源」などなど結構ゴージャスに使えます。

大人数での放送をやる方なら「STUDIO-CAPTURE」ですね。
人数が多いとマイクはいくらあっても足りませんから。
そう考えるとこちらは簡単なイベントとかにも向いてますね。
ミキサー機能もあるようなので別にミキサーを用意せずに済みますし、録音しないのであれば音質もそこそこでいいわけですから。


CAPTUREシリーズであれば音質的には同じでしょうから「OCTA-CAPTURE」「STUDIO-CAPTURE」この二つの違いはほとんどアナログ入力数の違いだけです。
「STUDIO-CAPTURE」の方が「OCTA-CAPTURE」よりXLR&TRS兼用INPUTが4つ、TRSのINPUTが4つの計8つ多いです。
(モニターアウトLRとヘッドフォン端子1つも多く付いてますね)
この違いで34000円の差が生まれるのでしょう。


しかし56000円と90000円では差がでかいです。
Rubixシリーズは10000円くらいの差ですから)

なので管理人のような個人使用であるなら「OCTA-CAPTURE」で十分だと思います。
大人数の放送だったり小さなライブなどのイベントをするような方ならば「STUDIO-CAPTURE」を選ぶのが良いでしょう。



Rolandの「Rubixシリーズ」についてです。
 音楽機材:RolandのRubixシリーズというオーディオインターフェースを考察してみたよ

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