マウスコンピューターというパソコンメーカーを知っていますか?
メーカーと言ってもBTOパソコンのメーカーで、一見値段が安い割には性能の方も悪くないランナップが揃っています。
(BTOとは「Build To Order」の略称で、CPUやメモリ、SSDなどを自分で選ぶ受注生産の意味です)
とはいってもマウスコンピューターは家電量販店でBTOではない完成品のパソコンも扱っており、それもモニターなどのないパソコン本体だけでも売っていますので、壊れたのがPC本体だけでモニターがまだ使えるようなら、非常にリーズナブルな値段でパソコンが購入できるメーカーです。
最近このマウスコンピューターのCMをテレビでよく見ます。
AKBか乃木坂の48系の人たちが正にマウスな黒い服を着て踊ったりしており非常に華やかな雰囲気を醸し出しています。
なのですが、世間的にはそう見えていても管理人は少し違っています。
管理人が初めてあのCMを見たとき、
「え? なんであんなメーカーがTVCM打つくらいのでかいメーカーになってるの?」
そんな感じでした。
といいますか最初は別の同名他社だと思いました。
何故なら管理人の中で「マウスコンピューター」といえばろくでもないパソコンメーカーで通っているからです。
(世間の評価や評判はどうか知りませんが)
そのいきさつをこれから書いていこうと思います。
マウスコンピューターのパソコンにたどり着いた経緯
初代に買ったパソコンは富士通のデスクトップパソコンでした。
これは本体の上にモニター(当然ブラウン管)を置くタイプで「windows95」が入っているものです。
OS(win95)の立ち上がりに5~10分は軽くかかるのを覚えています。
それから数年経ち、新しいものを買うことになりました。
どうせなら今度はもっと良いものにしてサクサク作業やゲームをしようと、近くの家電屋で買うのではなく、都市部の電気街にある専門店でパソコンパーツをオーダーして組んでもらうことにしました。
といっても自分はパソコンパーツの知識0でしたので(「CPU? なにそれおいしいの?」なくらい)パソコンに詳しい友人と一緒に行き、パソコンパーツを選んでもらいました。
モニターももっと大きいものにしようと新調することにし、(16インチあるiiyamaのモニター。先代の富士通パソコンは14インチ)プリンタも入れて合計20万くらいだったと思います。
そしてまた数年経ち、そろそろ新たなパソコンを探す時期に来ました。
ですが今回はモニターもプリンタもまだまだ不満なく使える状態でしたので出来れば本体だけを取り替えたいなと考えていました。
しかし、当時あまり本体だけを売っている家電量販店はありませんでした。
(売ってたのかもしれませんが、本体だけの価格が表示されていなかった)
店員に聞けばよかったのかもしれませんが(当時の管理人は面倒くさがった),どうしようかと思案していたところで見つけてしまったのです。
そう、あのマウスコンピューターのパソコンを!
近くのエイデン(現エディオン)でパソコンコーナーをぶらぶらしていると、見つけたそのマウスコンピューターのデスクトップパソコンは唯一本体だけで販売しているパソコンでした。
管理人は瞬時にこう思いました。
「こういうのを探していた!」と。
こうしてどんぴしゃで望み通りのものを見つけた管理人はマウスコンピューターのパソコンを購入することになったのです。
マウスコンピューターの購入初台機から辛酸をなめる
マウスコンピューターのパソコンはOSなしでも購入できるため、非常に安い感じがしました。
(前回のパーツオーダーメイドパソコンが20万近くだったので)
管理人はそういったパソコンの知識に疎かったのでOSが付いている方にしました。
確かWindows ME(そういえばそんなのあったなw)だったと思います。
値段的には合計で85000円くらいだったかなと。
このマウスコンピューターのパソコンは接続の説明書やトラブル対処の分厚い本がついてきたりと親切でしたので、すぐにiiyamaのパソコンモニターを繋いで使用できました。
(モニター繋ぐなんてケーブル挿すだけで簡単じゃんと思われますが、昔は今と違ってドライバディスクを入れたりして設定する必要があった)
「これはいい買い物をした」
と、管理人は満足気にマウスコンピューターのパソコンを使い始めました。
初期設定を人の力を借りずに分厚いマニュアル本(というか説明書)を見ながら全部自分一人でやれたので、パソコンに少し強くなった気がし、それも満足感を高める要因になりました。
こうして一年くらいは楽しく使用していたのですが、二年目くらいになにやら変化が起こってきました。
動作がなんだか遅い気がしてきたのです。
それだけなら経年劣化でまだ理解できますが(それでも早すぎるでしょ!)、だんだんと原因不明のエラーが出てきたり、遅いでは済まないくらいの遅さになってきました。
これはだめだと買ったときに付いてきたトラブルシューティングの本を読んでみました。
(ネットで調べればいいやんと思う方もいるでしょうが、この頃はネットはありましたが企業のサイトが少しあるくらいで充実しておらず、尚且つ電話線で通信をしていましたのでネットに繋げるとすごくお金がかかるため短時間しかできませんでした。ほぼ夜11時からのテレホーダイタイムでしかやれなかったので、今みたいにすぐ調べたり長時間調べたりはできない時代でした。)
パラパラパラと読んでいると、どうやら「デフラグ」というのをやるといいらしいと書いてありました。
早速やってみます。ついでにクリーニングというのもやってみました。
「よーし、これでいいだろう」
なんか動きが良くなった気がしました。
が、数日経つとまた元の動きが非常に悪いパソコンになってしまいました。
それどころかOSが立ち上がらない時がちらほら出てくるようにもなってきました。
(MS-DOSのあの白黒画面です。コマンドでOSを強制的に立ち上げるを選ぶとなんとか立ち上がる。パソコンで作業していると突然ブルースクリーンになるときも)
「これはもう本当にまずいかもしれん・・・」
修理に出そうかと考えましたが、無料修理期間は切れています。
(保証期間は一年でそれを超えたくらいの時期でした・・・)
それになによりパソコンの中身を他人に見られるのは非常に嫌です。
買い換えるか?
そんなお金もありません。
どうしようかとマウスコンピューターのパソコンを買ったときに付いてきた数冊のマニュアル本をパラパラ見ていると、一冊の本が目につきました。
それは「再インストールマニュアル」というものです。
OSなんてものは一回入れてしまえばもういじることはないため、どうでもいいやと奥の方にしまっておいたのですがこれを見て閃きました。
「ハードディスクを新しく買って繋ぎ、そこにwinMEをインストールすれば復活するのでは?」と。
ですが管理人はパソコン知識のあまりない人間でしたので、パソコンの中を開けたことも1からOSを入れたこともありません。
ですが悩んだ末、お金もないですし背に腹は変えられないということで、ハードディスクを新調しそこにOSを入れることに決めましました。
(OSのディスクは購入した時についてきたのでそれを使います)
早速エイデンへ行って6~7000円くらいのハードディスクを買ってきました。
パソコン本体以外の内部パーツを買ったのは初めてでしたので、なんだかマニアな世界に首を突っ込んでいる気分になったのを覚えています。
(今考えると内蔵HDDを買うくらいマニアでもなんでもないですがw)
パソコンの蓋をドライバーで開けます。
ケーブルがどこにどうささってるかをよく見て覚え(「再インストールマニュアル」には配線まで書いていない)、新しいハードディスクを接続しました。
OSの起動ディスク(CDとフロッピーの両方)を入れてから電源を入れます。
そして再インストールマニュアルをよく読みながら試行錯誤でなんとか再インストールしました。
(本に書いてない項目が出てきたりもしたがどうにか切り抜けた)
再インストール自体は1時間くらいで終わりましたが、一連の調べたりする作業をあわせれば何日もかかった気がします。
しかしこうして多大な労力と日数をかけて一度は直ったこのマウスコンピューターのパソコンですが、また1年程経つと同じ様な症状になるのでした・・・。
懲りずに二台目も三台目も買ってしまった
このころになるとマウスコンピューターのパソコン本体を買ってから3年は経過してるので、今度はHDDの買い替えではなくパソコンのスペック的にも買い換える事にしました。
(三年で買い替えとはあまり納得できませんが)
あまりお金もないし、エイデン(現エディオンの家電量販店)にはマウスコンピューター以外の他のメーカーでは本体だけのパソコンを売っていませんでしたので、しょうがなくまたマウスコンピューターのパソコンを買うことにしました。
(オーダーメイドパーツの2代目パソコンの時に購入したiiyamaのモニターはまだぴんぴんしている)
「Windows XP」付きで7万円くらいだったと思います。
ですがこのパソコンも2年ほどで問題を起こし、また新たな内蔵HDDを購入して対処することになります。
しかも今度の内蔵HDDは初期不良でOSが入らずエラーになるので店に取り替えてもらいう面倒も起こりました。
そしてひと悶着あったこの内蔵HDDもそれから1年ほどでおかしくなります・・・。
今度はパソコンのCPU使用率が100%になる症状がでました。
いろんな情報をかき集めてみると(この頃にはネットも盛んになってきている)CPUの冷却が悪いかもという話が書かれていたので、初めてCPUファンの交換というものをしてみました。
シリコングラス(CPUとファンの間に塗るグリス)を探していろんな家電量販店を回ったのですが、どこにもないのでわざわざ都市部にあるパソコン専門店に買いに行きました。
家に帰りファンを交換してCPUにシリコングリスを塗ります。
が、パソコン使用率100%の症状は直りません・・・。
また新たな内蔵HDDを買って再インストールしてもみたのですが、すぐCPU使用率が100%になります。
どうやらマザーボード自体がもうだめなようです。
が、もうこれ以上の出費は嫌なので、もう諦めて新たなパソコンを購入することにしました。
ここまでくるともうマウスコンピューターのパソコンが嫌になっていました。
違うメーカーのものを買おうと思いましたが、近くにあるパソコンを扱った家電量販店はエイデンくらいしかありませんし、その当時ネットでものを購入するのはマウスコンピューターのパソコンを買うより怖かったし信用がおけなかったので(当時はネットで買い物をしたことが無かった。今は抵抗無いですがw)、
「もう三回目は大丈夫だろう。なんせ最初買ったときから時間が経過してるわけだし、いくらマウスコンピューターといえども性能や耐久力は上がっているはずだろう」
と甘く考えて三台目のマウスコンピューター製パソコンを買うことにしました。
そしてこの三台目がまたやってくれることになるのです・・・。
2年ほどで内蔵HDDが壊れるのはもう当たり前として(おいw!)、グラフィックボードを挿したらブルースクリーンのフリーズを起こすので店員に嫌な顔をされながらグラボをクーリングオフで返すはめになるわ、最終的にはまたCPU使用率が100%になるので今度は初めてのCPU交換をし、更にCPUファンもパソコン本体の冷却ファンも、更に更に電源までも新たに購入して交換したというのに直らないという大変困ったパソコンでした。
一番ショックだったのは、PCI Expressで接続するオーディオインターフェース(マイクなど音をパソコンに取り込む機械)を買ったのですが、それに電源を入れると必ずブルースクリーンになることでした。
これには参りました。
録音する音質が上げられるとわくわくして買った少しお高いオーディオインターフェースが使えないということは、その期待感が一気に絶望に変わるのですからその落胆はとても大きいものです。
さすがにこの時にはマウスコンピューターのパソコンへの信頼は0になりましたね。
さすがに乗り換えた
PCI Expressがだめということはマザーボードがもうだめになっているわけです。
マザーボードを交換すれば直る可能性はありますが、マザーボードの交換にはさらなる労力と知識が必要になりますし、これまでにいろいろなパソコンパーツを買っているので、もうマザーボードを買ってまで直す気力も財力も残っていませんでした。
ここまできてやっと管理人は新しいパソコンに買い換えることを決意します。
(いろんなパーツを買ってしまってお金もかかっているので意地でもこのパソコンを直そうという気持ちがあり、ここまで遅れてしまった)
さすがに次はもうマウスコンピューターのパソコンはやめました(当然ですが)。
この頃にはネットでの買い物も結構やっていたのでネットのBTOパソコンメーカー「パソコンショップSEVEN」で買うことにしました。
↑パソコンショップSEVENのホームページ
このパソコンショップSEVENのパソコンは4年目の今でも問題なく動いてくれています。
(経年劣化で動きは鈍ってきましたがフリーズするなどの問題は起きていません)
当然PCI Expressのオーディオインターフェースも使えます。
本当にまともなパソコンでありがたいです。
(追記:このパソコンショップSEVENのパソコンは6年間どのパーツも壊れずに動いてくれました。マウスコンピューターのパソコンに比べて非常に優秀といえます)
こういったわけで、マウスコンピューターには煮え湯を飲まされてきたのです。
なのですが、それでも2回ほど大目に見てきたのには理由があります。
それは、
「マウスコンピューターというのは近場の店舗ではエイデン(現エディオン)でしか売っていないわけで、エイデンなんてのは地域的な小さい家電量販店で、当然マウスコンピューターもそんなとこでしか売ってない小さな企業だろうから、まあしょうがない、多目にみてあげよう」
という気持ちがあったからです。
しかし今ではあのようにテレビやネットなどで相当な宣伝を展開しています。
テレビでCMを打つなんてのは相当儲かっている必要があるわけですから、あんな製品を売り続けておいてなんかおかしい感じがします。
こんな感じのCM
あんな耐久力のないパソコンでそんなに利益が出たのでしょうか?
いや、早く壊れるからそれで買い替えさせて利益をあげたのでしょうか?
それとも何かしらの資本提携でもしてでかい企業になったのでしょうか?
調べれば少しは分かるのでしょうけど、管理人にはもうそんな気力もありません。
とにかくもうマウスコンピューターには関わりたくないのです。
と、良い印象が全く無いマウスコンピューターのパソコンですが感謝している部分もあります。
それはパソコンのトラブル対処やハードディスクなどのパソコンパーツの扱いに強くなれたからです。
マウスコンピューターのパソコンはいろんな種類のエラーを次々と出してくれましたので、上に書かかなかったいろいろなエラーも自分で解決できるようになりましたし、メモリやグラフィックボードなどのパソコンパーツの増設も恐れることなく接続出来るようになりました。
今ではピンを付け替えてハイパワー設定にしたりオーバークロックでも軽く出来るくらいです。
その点に関しては感謝しています。
しかし管理人がマウスコンピューターのパソコンを買う日はもうこないでしょう。
ありがとうマウスコンピューター、そしてさようならマウスコンピューター!
あ、でもパソコンのエラー対処に強くなりたい人やアドベンチャーを楽しみたい冒険家の方であればマウスコンピューターはおすすめできますよw。
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