RMEの「Fireface UFX+」と「UFX II」の性能などを考察してみる

2017/08/03

RME オーディオインターフェース 音楽 音楽機材


Fireface UFX+
94イン/94アウト 24bit/192kHz対応
ハイエンド USB & Thunderbolt オーディオ・インターフェイス

UFX II
30イン/30アウト 192kHz対応
ハイエンドUSBオーディオ・インターフェイス



UFX+とUFX IIのスペック


  • 94入力 / 94出力チャンネル(UFX IIは30イン/30アウト )
  • アナログ入力 x 12(うち4chにMic/Instプリアンプ搭載)
  • アナログ出力 x 12
  • AES/EBU I/O x 1
  • ADAT I/O x 2(1系統はSPDIF I/Oとして使用可)
  • MADIオプティカルI/O x 1(UFX IIには無し)
  • Word Clock I/O x 1(MADIコアキシャルI/Oとして使用可)
  • MIDI I/O x 1
  • USB2 / USB3 / Thunderbolt接続(UFX IIにThunderbolt無し)
  • TotalMix FX
  • オプション:ARC USB
  • 価格  UFX+ 28万円 、 UFX II 26万円 (サウンドハウス)





RMEの新しいフラッグシップのインターフェース


Fireface UFX+は94チャンネル(UFX IIは30チャンネル)の入出力を持ち、周辺機器への接続や独自開発のドライバによる安定性もあり,超低レイテンシーでの録音、また「DURec」と呼ばれるUSBに直接録音する機能も備えたインターフェースです。


またFirefaceシリーズでは初めてMADIThunderbolt(UFX+のみ)が搭載され,USB3.0、新しいリモートコントローラーにも対応しています。

スペックについて考える


入力数

UFX+は94入力 / 94出力チャンネルと書いてありますが、これはMADIなどで他の入力数が多いプリアンプを繋いでいけば最高でこの数の入出力ができるよ、ということです。(当たり前かw)


自分としてはMADIで接続する機器を一つも持っていませんし、出力はともかく入力は2チャンネルで十分なのでこのスペックは宅録家にはオーバースペック過ぎますね。

と思ったらエレドラの録音がありますので10チャンネル要りましたw。
UFX IIは30入力/30出力なので、個人用にはこちらが良さそうです。
(それでも多いですけどねw)

アナログ入力

これはUFX+UFX IIに付いているADで前面に4入力、背面に8入力あります。

4つある前面の入力はXLRのキャノンでもTRSフォンでも挿せるタイプで、MicとInstどちらにも対応しておりプリアンプも搭載されています。
8つある背面の入力はTRSだけ挿せるADです。


自分としては10チャンネル使うので12もあれば十分です。

アナログ出力

DAの方は前面に2つ(TRSが2つですがほぼヘッドフォン用)あり、背面にはXLRキャノンの出力が2つと、TS出力(アンバランス、つまりモノラルフォン)が6つあります。

12出力と言っていますがこれはほぼ8出力ですね。
前面のヘッドフォン用TRS出力を二つに分離するYケーブルを使えばいいのですが、そのようなケーブルはあまり見かけませんのでよく探さないといけません。
(おそらく自作しないと思ったようなものは手に入りません)

サミングミキサーなどでミックスする場合は、ADATで繋いだ機器などを使って出力数を増やすのがいいようです。
(MADIの機器でもいいですがMADI機器はお高めのお値段がしますからねw)

AES/EBU

INとOUTが一つずつあります。
自分はAES/EBU接続のADとDAを使っていますのでこれがあると助かります。

ADATでも繋げますが、AES/EBUの方が音が良いと言われていますのでこちらの方を使いたいんですよね。(コアキシャルってやつね)

ADAT

INとOUTが二つずつあります。

現在自分が持っている機器を考えると、これとAES/EBU接続のDAと合わせて10チャンネル出力(前面のは考えない)になりますが、サミングミキサーなどでフルにミックスする場合は更に機器を繋ぐ必要がありますのでこれがあると嬉しいです。


現在持っているサミングミキサーは最大18trですが、同じ機材を繋げると32trにできるタイプです。ですが、これをやる場合はサミングミキサーに入力するため、インターフェース側の出力チャンネル数を増やさなければなりません。

現在使っているものは外部機器を使っても最大18trなのでだめですが、UFX+UFX II(30chまでですが)であればADAT機器が2台繋げられたりしますので可能になります。
(めっちゃお金かかりそうですがw)

MADI

この機器を個人で使う人はそうそういないでしょうね。

だってお高い機材ばっかりなんだもんw。
音は良いのでしょうけど。

一度に使うトラックがすごく多い業務用の接続方法だと思ってますので、自分には関係ありませんね。

UFX IIにはMADIのコネクタがありませんからこっちの方が個人用にはいいかも。

クロック端子

UFX+の内部クロックも相当良いものなんでしょうけど、自分は外部クロックを持っていますのでこれがあるのはありがたいです。
いくら良いインターフェースといえどもクロックは外部の方が良いと思いますから。
(管理人としてはせっかく外部クロックを買ったワケだし。ないと困るw)

USB、Thunderbolt

USB2.0でも3.0でもThunderboltでも繋げるので安心です。
これなら次買うパソコンの心配をしないで済みます。

ウィンドウズでもマックでもドンと来いという感じですね。
UFX IIにはThunderboltのコネクタないですけど)



価格について


サウンドハウスを見ると税込みでUFX+」は28万円UFX II」は26万円くらいです。

前のフラッグシップ「Fireface UFX」が新品で24万円くらいでしたから、少し能力も値段もアップということでしょう。
(現在は20万くらいでも買えるようです)

同じ様なランクであればRME「Fireface 802」が20万円ANTELOPE AUDIO 「Orion Studio」が27万MOTU「Stage-B16」が29万などなどでしょうか。

こう見ると20万円代のオーディオインターフェースって増えた気がしますね。
本格的レコーディングの需要は世界的に高まっているのでしょうか?
お金持ちが増えたのでしょうか?

とにかくオーディオインターフェースの重要性にみんな気がつき出したのでしょう。
なんといっても録音においての最重要な機材がオーディオインターフェースですからねえ。


で、UFX+の値段28万円か・・・、売り物レベルの音質を目指すならこれくらい必要なのでしょう。

これ以上いくと、音質はこのままだけどコネクタがデジタルマルチケーブルになって、単に入力出力数が32とかに増えるだけとかだから、結局音質的にはこれくらいで十分なのでしょう。

だから30万円近辺、これが宅録においての頂点なのだと思うと、UFX+の28万円は妥当な値段なのかもしれません。


総合的には




個人的にはMADIは使わないしThunderboltも使うことはない、それによっぽどチャンネル数のあるサミングミキサーか、スタジオ等で見るでかいコンソールミキサーを使わない限りは94入力 / 94出力チャンネルも必要ないと思いますので、家庭用や宅録であるならUFX IIの方が向いている気がします。
(バンド系音楽であるなら30チャンネルあれば十分でしょう)


が、価格の差が2万である(2017/8月現在)ことを考えると、UFX+を買って「RMEのフラッグシップ機を持つ」という優越感に浸るのも良いのではないかと思います。
(音楽には気分の高揚というのも大切だと思いますので)


あーーー、いつかは欲しい!
いつか買うぞーw!


「Fireface UFX Ⅱ」「802」を比べてみた記事もあります。
良かったら読んでみてください。
音楽機材:RMEの「Fireface UFX II」と「802」性能などの違いを考察してみた 


・追記
結局旧型のUFXを買ってしまいましたw。
(これだけUFX+UFX IIを調べたのは何だったのか・・・)
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
音楽機材:RME Fireface UFXを買ったからレビュー


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