RMEから新しく発売されたオーディオインターフェース「Fireface UFX II」と「Fireface 802」ですが、今使っているMultiface AEが古くなってきたので自分としてはすごく気になっています。
(Fireface UFX+もだけどねw)
性能としては「Fireface UFX+」が一番良いのでしょうけれどフラッグシップ機だけあってお値段も最高にお高いです。
(28万円くらい)
そこで「Fireface UFX+」と同じクオリティでMADIなど一般人があまり使わない機能を抜いた[
「Fireface UFX II」に目を付けたのですが、他の製品も見てみると「Fireface 802」という機材もあることに気が付きました。
この二台は性能が似通っていますが値段は違います。
なのでその違いについて考えてみようと思います。
スペックを見てみよう
Fireface UFX II
60チャンネル 192kHz対応ハイエンドUSBオーディオ・インターフェイス
Fireface 802
30イン/30アウト 192kHzサポートハイエンド USB&FireWire オーディオ・インターフェイス
「Fireface UFX II」と「Fireface 802」のスペック
- 30 入力 / 30 出力
- アナログ I/O x 12 (うち4chに Mic/Instrument プリアンプ搭載)
- AES/EBU I/O x 1
- ADAT I/O x 2(1系統はSPDIF I/Oとして使用可)
- Word Clock I/O x1
- MIDI I/O x 2 (802はx 1)
- USB 2.0接続 (UFX IIはUSB 3.0 互換、802にはFireWire有り)
- TotalMix FX
- Direct USB Recording (802にはなし)
- オプション:Advanced Remote Control USB
- 価格 UFX IIは26万円 (802は20万円)
スペックを見る限りは同じ様なスペックにみえますね。
「UFX II」「802」それぞれのスペックを考察してみる
UFX II (RMEのサイトより引用) |
802 (RMEのサイトより引用) |
アナログチャンネル
「Fireface UFX II」には60チャンネルと書かれていますがIN30とOUT30の合わせて60チャンネルということみたいです。「Fireface UFX II」も「Fireface 802」もアナログではIN12、OUT12とありますので通常の録音にはこれだけでも十分な数です。
フロントにXLRとTRSの両用端子が4つあり、プリアンプも搭載されています。
ヘッドフォン端子はステレオなので、1端子でステレオチャンネルの形式です。
(なので2チャンネルモノラルに分離させるにはY字ケーブルが必要になる)
バックには8つのINとOUTがあるので合計でIN12とOUT12になります。
それぞれの決定的に違う点は、「Fireface UFX II」は裏面にあるOUTチャンネルの2つがXLRになっているのでスピーカーに繋げやすくなっている事で、「Fireface 802」はフロントにゲイン調節のノブが付いている事です。
AES/EBU I/O
どちらにも1つずつINとOUTの端子がありますので、外部のADとDAが2チャンネル(ステレオ)付けられます。ADAT I/O
どちらにも2つありますので外部のADとDAが最大で8×2の16チャンネルずつ増やせます。アナログ、AES/EBU、ADATのADDAを合計するとこれでIN30とOUT30の60チャンネルになります。
Word Clock I/O
どちらにも1つありますので外部のワードクロックを接続できます。内部クロックも両方にあり、OUT端子もあるので内部クロックを他の機器に繋ぐことも出来ます。
MIDI I/O
これは「Fireface UFX II」にはフロントとバックにそれぞれINとOUTのセットがあって計2セット、802にはバックにだけ1セット付いています。USB、FireWire
USBは基本的に2.0対応だと書いてありますが「Fireface UFX II」は3.0にも互換だとあります。また「Fireface 802」には「Fireface 800」からの流れからかFireWire端子がありますのでFireWireにも対応しています。
TotalMix FX
これは入力と出力の量を見たりルーティンを変えたりするために必要なミキサーソフトです。トラックにエフェクトもかけることができるのでなにかと便利なソフトです。
現在のRME製品ならみんなこれですね。
(操作が分かりにくいことでもお馴染みですがw、時間をかけて慣れれば誰にでも使えます)
Direct USB Recording
これはDAWを使った録音と同時にUSBにもバックアップの録音をするもので、ライブ録音などで使う場合に安心できる機能です。「Fireface 802」には付いていません。
正直宅録では使いませんwのでこれは「Fireface 802」の方が良いですね。
Advanced Remote Control USB
これは遠隔でTotalMix FXを操作する機材を接続できるというものです。2万5000円程するようです。
価格
サウンドハウスで「Fireface UFX II」が26万円、「Fireface 802」が20万くらいですね。どっちを買うのが良いのだろうか?
一番考えるべき点はプリアンプの性能でしょうね。
「Fireface UFX II」のプリアンプは「Fireface UFX+」と同じもので公式サイト的には
「新しいAD/DAコンバーター」
と書いてあります。
実際に音を聴いたことはありませんが、フラッグシップ機と同じ性能であるならRME最高のプリアンプが搭載されているのでしょう。
先代の「Fireface UFX」も評判が良かったので期待できます。
一方「Fireface 802」のプリアンプですが公式サイトには
「Octamic IIで培われたハイエンド・プリアンプ」
の技術が惜しげもなくつぎ込まれているようです。
(「Octamic II」とは18万円くらいする8チャンネルのプリアンプです)
「厳選された精巧なパーツと信頼のRMEテクノロジーによって完成された」
と公式のページには書かれていますし、値段からみて「Fireface 802」も「Octamic II」と同じものがそのまま入っている訳ではないと思いますが、良いプリアンプが搭載されていると思います。
ですがプリアンプの表現を「Fireface UFX II」と変えているということは、「フラッグシップ機までの性能はないよ」ということなのでしょうね。
その他の違いからも考えてみる
その他の違いとしてはDirect USB Recording(DURec)の有無があります。
USBを挿して録音のバックアップを録る機能で「Fireface UFX II」にしかありませんが、自分的にはライブ録音をするわけでもないですし、突然電気が途切れて損害が発生する業者でもないのでなくても構いません。
MIDIの端子もINOUTの1セットがあれば十分です。
といいますかそもそもMIDIキーボードなどはあまり使わずにマウスで音符も入力しますので2セットも必要ありません。
パソコンへの接続は「Fireface UFX II」がUSB 2.0、3.0互換、「Fireface 802」にはUSB2.0にFireWireがあります。
FireWireはMacに付いている端子ですのでWindowsパソコン使いの自分のような人にはほぼ関係ありません。
(特別な機器を付ければWindowsでも使えるらしいですが)
USB 2.0、3.0に関しては少し前のパソコンでも大体付いていますので、接続に関してはあまり問題はないでしょう。
最後はやはり価格でしょうか。
サウンドハウスで「Fireface UFX II」は26万円、「Fireface 802」は20万円でその価格差は6万円です。
この差が自分の最大の関心であるADとかプリアンプの差で考えますと、その音質が「Fireface UFX II」の方が「Fireface 802」より6万円以上良くなるのなら「Fireface UFX II」を考えますが、そこまでではないなら「Fireface 802」の方が20万円と高級オーディオインターフェースとしては手ごろな価格ですのでこっちを考えたいですね。
とりあえず今の時点で20万以上もの大金がないのでまだまだ先の話ですが、これから出てくる記事も読みつつお金を貯めていき、どちらかを選ぼうと思います。
(RMEは最近一気に新しい上級オーディオインターフェースを出したので、当分は出てこないと思いますからゆっくりと選ぶことが出来ます)
「Fireface UFX+」と「Fireface UFX II」の違いを考察した記事もありますので良かったら読んでみてください。
RMEの音楽機材:「Fireface UFX+」と「UFX II」の性能などを考察してみる
・追記
結局旧型の「Fireface UFX」を買ってしまいましたw。
(これだけ調べたのは何だったのか・・・)
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
音楽機材:RME Fireface UFXを買ったからレビュー
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